大会ヒストリー
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1994年「何か面白い壮大な記念イベントをしよう!」
1994年にえびす・だいこくマラソンの歴史はスタートした。島根県トライアスロン協会の創立を機に会員有志が話し合い、「何か面白い壮大な記念イベントをしよう!」「トライアスロン大会は無理だがウルトラマラソンならどうか」「美保関から大社まではちょうど100キロくらいあるらしい」ということで、会員の練習会のかたちで大会を立ち上げた。
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美保神社=えびす様、出雲大社=だいこく様
美保神社=えびす様、出雲大社=だいこく様にちなんで、大会名は縁起良く「えびす・だいこく100キロマラソン」と命名。当時はまだウルトラマラソン大会は全国でも珍しく、サロマ湖や四万十などごく僅か数えるのみだったが、島根半島を端から端までワンウエイで走るスケールの大きさが参加者の冒険心をくすぐった。
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第1回大会の参加者は12人
第1回大会は1994年11月13日に実施、個人の部に5人、リレーの部に3組7人の計12人が参加した(個人は4人、チームは全て完走)。翌2回目からは春5月に開催時期を移行したが、初期の頃は現在のような5キロごとの給水所などなく、選手どうし車を使って協力しながらの移動給水。えびす・だいこくの理念である「自己責任・共走扶助」の精神は創立当初から「自分の走りは自分で責任を持つ・走る選手同士は共に助け合う」という暗黙の了解のなか実践、浸透した。
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回を重ねるごとに広がる輪
3回4回と回数を重ねていくうち、特段の宣伝もしていないのにどこからか「面白そうだから俺も参加させてくれ」と外部の人も参加。東京・大阪などからマニアックな人も集まるようになってきた。今では全国42都道府県、海外からも参加者の輪が広がっている。
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「うちの集落を全国の人が走るのならおもてなしをしないといかん」
参加者が200人300人と増えていくと沿線の地域の人も関心が高まり、「うちの集落を全国の人が走るのならおもてなしをしないといかん」と給水所運営協力のありがたいお言葉。最初ゼロだった定点給水は回を重ねるごとに2つ3つ5つと増えていき、現在の23のエイドステーションとなった。大会本部から提供する給水グッズは、スポーツドリンクやパン・フルーツなど一般的なものだが、今では各給水所がそれぞれの個性を活かした独自の食材を提供。
笠浦のめかぶの味噌汁やイカの煮付け、鹿島の地元食材こだわりとうふ汁、津ノ森のしじみ味噌汁、園の朝とれたてイチゴ、平田のぜんざい、鳶巣のハッサクなどなど。選手はこれが楽しみで次のポイントまで頑張れると好評だ。
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選手からのお土産
こういう地元のおもてなしにお返しをしようと、近年は選手からまんじゅうやせんべいなどそれぞれの地域のお土産を持参する方が増えた。お土産を頂いた給水所では更にその選手への声援をひときわ高く、選手と地元とのふれあい・交流も進んでいる。
(2023大会では、お土産持参を中止している)
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数々のドラマを生むご縁マラソン
歴史を重ね30年。今では全国から1600人もの参加を頂き、多くの方に愛される大会となりました。この間、選手それぞれに様々なドラマがあり、走りながら偶然知り合った男女が制限時間ギリギリで一緒にゴールしその後結婚した例や、また、チームの部では、夫婦で共に60歳の還暦リレー、このために県外から家族が集まる一族の3世代リレーなど、まさに縁結びのご縁マラソンらしい話題も多い。
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参加者と地域のボランティアが共に作る大会です
昨年大会より、地域の観光関連団体や、地域に根ざした企業等にもご参画いただき「えびす・だいこく100kmマラソン大会実行委員会」を立ち上げ、地域の団体や企業の皆様、そして献身的にお手伝いいただいているボランティアの皆様が共に作る協力で成り立っています。
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大会記録
年度 出走者数 個人完走率 優勝者(タイム) 個人 チーム 総人数 1994 5 3 12 80% 知野見誠司(大田市) 8:10:32 1995 7 2 15 42.9% 土江成夫(松江市) 11:12:00 1996 7 2 16 100% 黒田宗治(鳥取県) 9:14:45 1997 19 6 40 57.9% 小西 博(京都府) 9:24:41 1998 49 9 88 61.2% 佐藤頼人(兵庫県) 9:32:47 藤原定子(東京都) 10:57:18 1999 56 12 105 46.4% 西村譲治(徳島県) 7:33:54 藤原定子(東京都) 10:28:37 2000 103 25 204 48.5% 知野見誠司(大田市) 8:47:43 松原玲子(大阪府) 11:27:42 2001 122 35 262 42.6% 東 寿 (愛媛県) 9:00:13 川口さとみ(広島県) 11:25:52 2002 144 45 339 70.8% 大村一彦(広島県) 8:44:23 川口さとみ(広島県) 10:48:07 2003 129 59 367 70.7% 仲佐修一(島根県) 8:14:07 本木リヨ子(埼玉県) 9:53:53 2004 143 61 397 66.4% 徳重篤志(山口県) 7:30:27 野村泰子(兵庫県) 9:11:52 2005 141 76 448 69.5% 徳重篤志(山口県) 7:52:53 河野 葉(大阪府) 9:39:24 2006 147 97 549 64.6% 徳重篤志(山口県) 8:15:54 増岡美由紀(奈良県) 11:12:36 2007 185 111 654 69.4% 松下剛大(東京都) 7:54:09 増岡美由紀(奈良県) 10:40:00 2008 218 138 817 83.6% 蔵本康孝(大阪府) 7:17:15 松村みほ(大阪府) 8:40:25 2009 268 165 993 83.6% 青木利博(兵庫県) 7:38:51 上桐裕子(神奈川県) 8:57:49 2010 311 199 1188 72.9% 藤田 悠(山口県) 7:00:00 松村みほ(大阪府) 8:23:37 2011 341 198 1235 72.1% 佐々木和夫(山口県) 7:43:14 松村みほ(大阪府) 9:07:33 2012 403 243 1497 67.5% 古山史生(島根県) 7:42:37 松村みほ(大阪府) 9:18:36 2013 504 314 1597 61.9% 古山史生(島根県) 7:40:47 岡本恵子(兵庫県) 9:32:16 2014 462 261 1603 65.4% 蔵本康孝(大阪府) 7:49:39 岡本恵子(兵庫県) 9:25:50 2015 523 246 1616 75.3% 蔵本康孝(大阪府) 7:33:13 岡本恵子(兵庫県) 9:12:21 2016 505 230 1558 81.2% 蔵本康孝(大阪府) 7:52:41 森桐子(島根県) 8:39:07 2017 552 230 1589 67.6% 仲西宏(島根県) 7:58:10 薄井身之(大阪府) 9:10:48 2018 620 241 1690 58.7% 吉田隆太(岡山県) 7:33:18 小田有希子(東京都) 9:27:15 2019 657 243 1696 68.8% 宮園太志(広島県) 7:36:37 塩見志保(鳥取県) 9:12:28 2022 498 160 1187 49.8% 吉田隆太(岡山県) 7:44:31 中村直子(広島県) 9:39:22 2023 564 209 1480 62.0% 相川裕一(広島県) 7:43:28 中村直子(広島県) 8:54:11